オートマ整備日誌

  

久々の整備日誌です
今日はホンダのATミッションです
オートマチックミッションは、トヨタや日産のように自動車メーカーではなく、トヨタはアイシン精機、日産はジャトコというようにATミッション専門のメーカーがあります
しかし、自動車メーカーの中でもホンダと三菱だけは独自のATミッション専門の部門があり、そのため、ATミッションの構造も他社とは違っています

特にホンダは、マニュアルミッションの各ギヤ部に独立したクラッチをつけ、一風変わった造りになっています
これがホンダのATミッション
左からカウンターシャフト、メインシャフト、リバースと１速のギヤです
メインシャフトとカウンターシャフトの各ギヤの間にクラッチがつきます

これがホンダのATミッションのクラッチ部です
下が３速のクラッチ、右上にあるのが２速と４速のクラッチ(上とした両方にクラッチディスクが入っています)

そしてホンダのATミッション最大の特徴が・・・  続きを読む

今日の整備日誌はホンダのＣＶＴミッションホンダマルチマチック（ＨＭＭ）です

ホンダ独自の造りなので、普通のＣＶＴミッションとは多少変わっています

　　ＣＶＴのベルト＆プーリー　　　　　　　　ギヤ関係


　　　　　バルブボディ　　　　　　　　でこれが一番の特徴

トルクコンバーターではなくＭＴ車のフライホイルみたいなものです
Ｄレンジにシフトしてもエンストしないのは、ＣＶＴ内部にスタートクラッチというスタート時専用のクラッチがあるからです

ＨＭＭは、スタート時に変なショックが出たり、バックしなかったりで入庫が多いです
また修理後にミッションコンピューターのリセット作業が必要です  

久しぶりの整備日誌です

厄介な修理車輌が多く記事を書くのに時間が掛かってしまってます


今回は、ホンダ　アクティ　HH6　

先月初め、某修理工場から点検依頼がありました

症状は「加速不良」・・・エンジンなのかミッションなのか
判断して欲しいとのことでした、まずはエンジンの点検からということで
点検の結果ミッションが怪しければO/Hすると言うことでした・・・

結局、ホンダのディーラーで点検し、自己診断＝正常

念のため燃料ポンプ＆フィルター交換・・・症状変わらず

「とりあえずATミッションO/Hでの見積もり出して」
というので、概算見積りを出していましたが

オーナーが購入した中古車店に持っていくという話になりました


数日後、その購入した中古車店の整備工場から入庫しました(笑）

ちょっと前置きが長くなりましたが早速点検です



アイドリングでアクセルを踏み込むと、
高回転で燃料が足りない感じで吹け上がりません
(最後に後日談あり)


タイミングのずれか？
TDCセンサー（カム角センサー）を外してみると・・・



削れてしまったTDCセンサー

原因はこれか！と思い新品に交換しましたが
症状変わらず。。。

タイミングベルトもずれてない。。。

あちこち点検していくと

マフラーの中でシャリシャリ音がするので外してみると


完全に詰まってます！













触媒が粉々に。。。













触媒の欠片



とりあえず掃除してみましたがあまり変化無し。。。


後はエキパイを交換してみないと分かりません




車輌を持ち込んだ工場に連絡すると
販売車の保証修理の為
原因がミッションではないのなら自社で
やってみるとのことで出庫しました


本日電話してみると、エキパイの交換で無事修理完了したそうです

※後日談
アイドリング時　５，２００rpm以上では
燃料カットされるそうです

なぜ触媒があんなにボロボロになったのか
その原因をつかまないと再発すると思うのですが・・・



最近こんな点検依頼が増えてますね
２、３日前にも　ホンダ　バモスが似たような症状で入庫しましたが
こちらはターボ付き、マフラーの詰まりはありませんでした


結局この車輌も同じ理由で出庫しました
時間があれば原因追求したいのですが
なかなかうまくいきませんね

後２台ほど厄介な修理が。。。